セミナーでちょっと面白いことを聞いた。
あるアメリカの大学が、よくある将来予測の中で、こんな話をしているという。
歴史を振り返ると、「○○革命」というものが何回かあり、
それぞれの革命の前とあとでは、仕事、生活が変貌するということは
歴史に鈍感な者でも、理解が出来る話。
昔、農業革命という稲作を人の手で「栽培」するという革命が起きて、
人の暮らし、生産、富は変貌して中央集権が発生する。
そして産業革命が起こり、都市というものと工場というもの
そして労働というものが、産業革命、工業革命ののちに姿を表す。
そして今はIT革命の最終段階。
と来ると思いきや、そうではなかった。。。
今のIT革命と呼ばれているものは、次の革命の土台を築くものではあるが、
実は「革命」ではないという話だ。
次に来る、(2012〜2015といわれている)革命、
それは、
人の仕事が全く変貌するということらしい。
名付けて「オートメーション革命」
聞けば、この革命
人が携わる(と思い込まれている)仕事における一大革命なんだそうだ。
つまるところ、労働を提供して対価を得るというモデルが崩壊するというもの。
つまり現在人が携わっている仕事は、すべてオートメーションになるということ。
理解しやすくするために極論で表現すると「人」が労働することによって
会社としては経費がかかる、経費を極限に削減するには
機械やITに代役をさせていくということ。
これは理解できる。
スーパーのレジには、機械が設置されて
レジのパートさんのかわりに、機械がバーコードを読み取って、会計が出来るというものが普及。
荷物の配送も、今や自動操縦の車が、実は稼働テストが繰り返されていて、
まもなく実用に入るという。(これはドイツの話)
驚くのは、「とはいえ、これは人でないといかんやろ」と現在思われている仕事も
経費削減の嵐の中、どんどん機械に置き換わるという20世紀時代にSF映画で見た社会そのものが出現するという。
夢みたいだが、
弁護士や裁判も、コンピューターのデータを元に、今よりは遥かに少ない人数で、
今よりも多くの事件や裁判が決裁され、
難しい手術も、小さな機械が、人のカラダに入り込み、自動操縦、自動判定をして
とっとと手術を終わらせていく。
教師も、コンピューターゲームのようなセルフスタディの方法が普及。
そして、無人のコンビニでは、もはや万引きに神経を尖らせることもなく、
機械がセキュリティーから在庫管理、会計まで行うという店舗ごと自動販売機という具合。
さて、人間の関わる仕事とは?
オートメーションのコスト安に対抗出来る仕事とは?
結論は、実に10年後の仕事の8割以上は、現在姿を表していないという研究結果。
つまり、今後10年の間に、人の仕事のモデルは8割が入れ替わるということだ。
もはや子どもの教育の方向性を大きく、劇的に、それこそ革命的に変化させないと
時代遅れどころの騒ぎではなく、全く仕事と報酬が入らないジャンルに積み込まれる恐れまである。
さて、ここまで聞いて僕はひょんな事を思い出した。
それは昔高校時代に、僕の本の先生だった佐伯先生が僕に放ったことばだ。
「これから50年先に残るものは芸術関係の仕事だけかもしれないから、
たっぷり社会経験をつんで、あなた作家になりなさい。娯楽や作品を作ることしか
人としての仕事はない未来になるかもしれないよ。労働に未来はありません。
たくさん本を読みなさい。」
ずっと忘れていて、それも今になって鮮明に思い出すとは、いやはや。
先生すげーな。
しかも、さらりと「労働に未来はない」と言い切っているところが感服。
これは僕も、社会経験の中で実感していたことである。
お店の運営をしていた時代に痛感した。
人件費が一番利益を食っている。
利益を挙げたいならば、売上を上げるか、人件費および商品在庫経費、販促経費を減らすしかない。
これは1+1=2という位に単純明快な話。
運営をする側、社長側から見ると、何より比率の大きい人件費を
出来るだけ「非道」なイメージが出ないように削りたい。
ここまで書くと、「サービス業はどうなのよ?」という声を発する御方も多いと思うが、
その研究は、サービス業の未来についてもばっさりと書いている。
「未来のサービス業は、富裕層向けしか存続できない。つまり高い人件費をまかなう事が出来る売上を確保可能な、ゴージャスで豊かなサービス業は存続出来る、が、その数は1割に満たない。」
「会社」は存続するが、その中身は、
機械とITに埋められた少数の労働者が、世界流通を管理するような、すこぶる少人数の仕事。
そしてこの報告は、次のようになっている。
「多くの人々は、芸術、作品、そしてパフォーマーとしての産業に従事することになる」
これまた極端だが、人類総アーティスト時代の到来か?
そして注目の結論。
「労働収入」は歴史の用語と化す。多くの人々は作品権利や、その他の権利的な収入を支えに、
複数の収入源を持つに至る」
これから10年。
見逃せない。
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