2009年11月8日日曜日

コミュニケーション談

ブログにものを書く(アウトプット)ということは、
思考を一つの流れにする体操のようなものだと書いてあった。

文字の情報は、狭い。だから、一つの方向性、筋書き、ストーリーの中において制約をうける。
例えば、同時多発的なものごとを文字で、同時に書くことはできない。

この文字の制約性が、逆に、異なる顔を持つ人々に、「共通認識」を加えていくことを可能にする。

人は、文字を受け取り、自分の中にある体験値や知識に照らし合わせて、置き換えて解釈をする。
同じ文字でも、例えば「青」とだけ聞いて、解釈を集めると「空」「海」「憂鬱」と解釈は別れていくが、前後に説明文がつくと、やがて一つの認識に集約されていく。

映像は、情報量が多い。したがって同じ映画を見ても、それぞれの体験値や知識に置き換えられたときに、解釈の「幅」が出来る。よって、映像の方が、たくさんの情報を与えられるが故に、たくさんの解釈が発生することになる。

文字の制約性が必要な場合は、解釈や認識を共有させたいとき。

イメージや解釈を、広げていきたいときにはイラスト、写真、図解、映像と情報量を増やしていく。

ホームページは、文字の情報も、イラストや写真も、そして現在では動画も情報として掲載するコトが出来る。

制作する側としては、これらの媒体を有効に分解して、意図する伝え方に組み立てるという作業が必要な場合がある。

「必要な場合」とは、そうでない場合もあるからだ。

同じ文字としても、解説文か、詩的なものかによって受け取る背景が変化する。
キャッチフレーズも、効果的なキャッチコピーの作り方というノウハウが氾濫するように、大切なファクターであるが、人のココロをつかむキャッチコピーが、すべてのサイトに必要な訳ではない。キャッチコピーなく、写真やイラストだけの方が世界観が伝わる場合などがそうだ。

コミュニケーションというものは、
昔はもっと直線的であったかもしれない。

生活様式や習慣、何をよしとするかの道徳観のようなものが、一つの枠にあったから、
それを前提にして、残りをコミュニケーションすればいいからだ。

今は価値観が多様化してきて、説明する内容に階層が出来ている。

価値観が多様化するということは、前提となる「これよい」「これいまいち」という価値観のベース自体が異なることになるから、説明が階層化する。前提となるものの解説を加えて、「このような価値観をベースに言うのであれば」と次の論理の展開に入らないといけない。

めんどくさい。

コミュニケーションが希薄になってきているということは、実は能力が落ちてきたのではなく、説明する範囲が広がってしまって、コミュニケーションが長くなるということなのかもしれない。

だから、よく落語のオチが笑えないのは、生活背景の理解がないからやから、本題に入るまえに、
「えー江戸時代というものは、大変のんびりしておりまして、長屋での生活というものは、こんな感じで、隣との壁は板一枚、音も何もが筒抜けというところがありました。・・・そんな長屋でのお話です」と説明を入れないと、隣から釘が出てきて、お仏壇のおくから釘が打ち抜かれている」という落語を笑えない。

つまり。

コミュニケーションは、手順が増えているから、相対的に、コミュニケーション力が落ちているということ。

伝えたい情報を分解して。

小学生向け、中学生向け、高校生向けと階層化していく必要があり、
生活背景や、生き方の道徳観、価値観の前提条件をふまえたものを用意するとか、
漫画や図解、イラストをはさむとか。

コミュニケーションって、やはり、同じような価値観の中が一番伝わるのですが、違う価値観の人に、コミュニケーションができるノウハウが・・・いきなり飛ぶけれども、世界の平和にさえ繋がっているのではないかしらと。

あと、
価値観が違うということを認めた上で、コミュニケーションするときに必要になる土台は、「基本」なんだとふと思った。基本とは、ぶっ飛びついでに世界で言うと、「私たちは地球に住んでいて、地球は美しくあるほうがいい」とか世界観の広さだろうし、それらを「おおきな前提」というならば、「人間は皆豊かになりたい」「自由になりたい」と思っているというようなある種普遍的な、本質的な価値観を土台にしてコミュニケーションをしたほうが、わかりやすい。

つまり、そんな大きなことをテーマにしてるのではないのですが、でもね、まずもって、人間たるもの、○○○○であるでしょ。で、あるなならば、という流れのコミュニケーションが、一番伝わるということになる。

まあ、めんどくさいね。

でも、めんどくさいけれども、そのほうが伝わっていくのであれば、その方が効率的とも言える。

コミュニケーションって深いようで、案外と「基本」「本質」から照らしてみたら、ヒントはたくさんあるかもしれない。

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